職業訓練なら、お金がかからずに受けられるらしいけど、子持ち主婦でも通えるの?
その仕事に就けるくらいの内容を学べるのだろうか?
筆者もそんな疑問を抱きながら色々調べて、3か月間受講した経験があります。
その職業訓練で習った知識を活かして、時短派遣として仕事をすることが出来ています。
職務経験としては未経験だったので、未経験OKの会社で実務経験を積み、ステップアップしていきました。
この記事では、実際に職業訓練校に通ったときのこと、主婦で子持ちのママの場合の注意点などを紹介していくので、参考にしてみてくださいね。
※職業訓練で実施する内容や細かい条件等は、自治体によって異なる場合もあるので、HP等で確認してください。
職業訓練を子持ち主婦が受けたときのこと
職業訓練校に通うには、失業保険を受給しながら通う場合と、「求職者支援訓練」といって、雇用保険に加入していない主婦などでも受けられる制度があります。
職業訓練校に通うための条件とは?
働こうとする方、働く方すべてが対象です。これから就職を目指す方であれば、失業中の方だけでなく、働きたいのにキャリアが少ない方等、状況は問いません。また、障害をお持ちの方、学卒者の方、スキルアップをめざす在職者の方向けの訓練も用意しています。
参照元:厚生労働省
失業保険の受給者が優先される、「職業訓練」と、受給中ではない求職者が受けられる「求職支援」というものがあります。
「職業訓練」は、失業保険の受給資格がある人、または受給中の人が受けられます。
職業訓練は無料で受けられることもあって、訓練の内容によっては人気があり倍率が高いものもあります。
一緒に受講していた人で、3回目の申込みでやっと受ける事が出来たという人もいました。
各地域の職業支援のホームページまたは、ハローワークで確認すると、過去の倍率を確認出来る場合もありますよ。
どんな習得コースがある?
自治体によって実施している内容は違うようですが、私が見た中では次のようなコースがありました。
簿記、経理、医療事務、パソコン、IT
Java、webクリエイター、webデザイン
看護士、介護、サービス、理美容(美容師・ネイル・エステ)、保育士、調理師、旅行観光、国際ビジネス
宅建、建設・製造、機械系 など
パソコンなどでは「基礎コース」と「応用コース」とレベルが分れているものもあります。
Officeのコースでいうと、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)検定を目指すなど、資格習得を目標としているものもあります。
web系のコースは、在宅ワークなども増えて来ている中ママにも人気で、倍率が高くなっているようです。
ハローワークのHPでも確認できますが、直接ハローワークに行って不明な点など細かいことは確認するとよいと思います。
講座の中でも、3か月や6ヵ月と期間は様々で、カリキュラムの内容も本当に自分が習得したい内容のものが組まれているか、確認しましょう。
職業訓練校を受けるための手続きとは?
職業訓練校に通うための手続きは、次のような流れになります。
- ハローワークの窓口で相談をします。
- 受けられる条件を満たしているかを確認し、申込書に記載をします。
- 申込書へ志望動機などを書き、ハローワークに持っていくと内容を確認してくれて、問題なければ提出となります。
- 締め切りから10日~2週間ぐらいで書類選考(または面接)の結果が郵送にて送られてきます。
受講開始からさかのぼって、1~1.5か月前が申込み期間となっていたので、前もって計画が必要でした。
保育園に通わせているママは、入校できるタイミングが大事ですよね。
失業保険を受給するには、会社退職後に手続きして行いますが、職業訓練の申込みは退職前から行うことも可能です。
申込みには本当は学校の見学をしておいた方が有利という話もあるようですが、私の場合はギリギリの申込みで見学が間に合いませんでした。見学が出来なかった理由を志望動機の書類に書いておいてください、と言われ書きました。それで合格が出来たので、なんらかの見学出来ない理由があれば、はじかれてしまうという事はないと思います。
ポイント
志望動機には、受けたい理由や意欲を、選考する側が納得できるような内容で、しっかりと明記しましょう。自分が目指していることなどを明確に必要な訓練だということが伝わるように書きましょう!
就職を有利にするための訓練なので、理由や年齢などがマッチしていないと判断されると、落とされてしまう事もあるようです。
私が受けたクラスでは、色々な元職業、受講する理由も様々な人がいましたし、年齢層も幅広くいました。
なので、理由をしっかりと明確にすることで、受けられる可能性もアップするのではないかと思います。
職業訓練校の受講内容は?
はじめに、カリキュラム(日程表)をもらえます。(私の場合は、ひと月ごとでした)
授業を受けることが学生以来だったので少し心配でしたが、やりたい事だったので楽しく取り組むことができました。
授業の方は、テキスト本に沿って実践も交えながら説明してくれます。テキスト4冊分というとかなりの量で、3ヵ月間ほぼ毎日ギッシリと詰めこまれていましたが、なんとか修了することが出来ました。
授業で聞いただけでは分からないこともありましたが、毎日最後の1時間は自習時間で復習ができたり、講師の人へ質問もできました。またそのあとも、1時間ほど残ってやっていってOKとなっていました。
職業訓練校側としては、修了後の就職率を上げないといけないというのもあるので、面接時の対応などもしっかりと行ってくれました。
最近の就職状況などのデータを元に転職市場の傾向なども知ることが出来ました。
習得コースを選ぶ時のポイント
私はシステムエンジニアの仕事をしてきていましたが、Web系の仕事をしたいと思う気持ちがあって、web系のコースを受講しました。
同じコースを受講している人の中でも、前職とかけ離れている・知識がないなどの理由で、講義の内容やソフトの使い方、理解が難しいという人がみられました。
私の場合、プログラムを書くということには慣れていたので、コードを書く時は多少分かる部分もありました。
けれど、ソフトの使い方にはだいぶ苦戦しました。授業のあと1時間ほど皆残ってやっていて、私は保育園のお迎えのためいそいそと帰っていたので、少し焦りもありました。
3か月~6ヵ月の短い期間の中で学ぶので、もしも全く未知の分野だという場合は、本などでも勉強しておく、講習のあとでも復習を行うなどした方がよいかもしれませんね。
本当に無料?失業保険受給中はどうなる?
職業訓練は受講料が無料で受けられます。技術を身につけたい、やりたいことがあるけどスクールに通う費用の捻出が難しい人にとって、とてもありがたい支援です。(私も助けられました)
訓練に使うテキスト代は別途かかりますが、いくらかは訓練内容にもよります。(私はテキスト4冊で、12,000円ほどでした)
また、資格取得する場合は「試験の申込料金」も実費になります。
失業保険受給中の人は、そのまま受給をしながら、通うことが出来ます。
更に、通学のための交通費と、受講手当てまでもらえてしまいます。
転職には有利になる?
訓練中には授業だけではなく、求人の傾向や対策・個人面談などもしてもらえました。
データからみる求職市場の全体像や、自分のスキルを整理出来る時間もあったりと、就職対策の時間というのもためになったと思います。
受講内容は、受けたものによって有利となるかならないかは違ってくるかと思います。
修了までに『資格習得』まで目標としている講座もあります。資格は知識がついた証拠になりますから有利ですよね。
面接先(都内)で、「職業訓練校は良いといいますよね。」と言われたこともあります。
私が受講したのは3か月と期間も短いので、自分でも勉強をしました。
↓こちらも参考にしてみてくださいね。
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子持ちのママが職業訓練校に通う場合の注意点
職業訓練中の子供の保育はどうすればいい?
再就職したいママで今現在保育園に通っていない場合は、託児サービス付きの訓練もあります。
マザーズハローワークでの講習は、パソコンやExcel中級など短期間で習うことができ、無料託児サービスがついているようです。
もう少し専門スキルを習いたい場合は、【女性しごと応援テラス・東京しごとセンター】 も無料託児サービスがあります。オンラインセミナーも実施しているようです。
私は保育園に通わせていたので、そのまま保育園に預けることができました。
職業訓練校に通っている間は就学中の扱いになるので、退園することなく通うことができていました。
注意ポイント
私の自治体では、民間の「スクール」へ通う場合は、「就学中」の扱いには出来ないと言われました。夜間でも開講しているコースがあるため、昼間保育を出来ない状況を証明するのは難しいからだそうです。
職業訓練校のコースによっては、受講する期間が異なります。保育園が退園にならないための条件は、各自治体によって違うと思うので、確認しましょう。
ママの社会保険などはどうなる?
失業保険を受給できるのはよいけど、健康保険や年金の支払いはどうすればいいのか、いくらかかるのかも気がかりですよね。
条件と時期によっては、夫の扶養に入れます。
こちらにまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
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